下谷同朋町遺跡出土近世資料 一括
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更新日:2024年2月19日
台東区教育委員会
令和2年登載
本資料は、御徒町変電所新設工事に伴い、平成22年(2010)の調査で出土したものです。調査地は元松坂屋の敷地でしたが、松坂屋の改築に伴い区の所有地となりました。
本資料は、陶磁器類・木製品・金属製品などです。特徴的な資料には、鍋島藩窯染付木盃型大皿など、肥前産磁器の優品、瀬戸美濃産陶器の優品、良好な琉球産三耳壺や土製型などがあります。また「下谷長者丁」と釘書きされた灰釉徳利もあります。
遺跡の形成当初の性格は不明瞭です。十八世紀初頭頃には主に寺院地となっており、それ以降は、江戸城詰めの役人である同朋衆の拝領屋敷地となって、土地は町人に貸されていたと思われます。
鍋島藩窯や瀬戸美濃産の優品、琉球産壺などの出土品から、同朋衆拝領屋敷であったと推測されます。また「下谷長者丁(町)」は調査地の南側に成立した町屋です。
本資料には優品が多く見られ貴重です。さらに、御徒町地域の歴史資料も含まれており、台東区の歴史を考えるうえでも重要です。
近世前半の陶磁器類
琉球産三耳壺
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