北清島町遺跡出土資料
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更新日:2024年2月22日
台東区教育委員会
令和6年登載
本資料は東上野6丁目開発計画に伴い、令和3年(2021)の調査で出土したものです。
出土品のうち、陶磁器では18世紀後葉から19世紀末に製作されたと推定される肥前系磁器や瀬戸・美濃系陶器など日常生活雑器などが検出されました。製作地不明の軟質陶器がまとまって出土しており、御庭焼の可能性が考えられます。また、遺存状態の良好な木製品が出土しています。箸・割り箸が数多く出土し、日常的に会食・宴会などが行われていたことが推定されます。特筆すべき遺物として、長さ60センチメートルあまり、幅16センチメートルを測る木札、オランダ製の陶器、ジンボトルなどの舶来品、外国人が履いていたと思われる革靴などがあげられます。
遺物の遺存状態は良好で、木札は完形品です。
本資料は幕末の世情を知ることのできる一次資料を含んでいるため貴重であり、台東区の歴史を考える上でも重要です。
15号遺構出土 木札
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