浅草永住町遺跡東上野三丁目2番地点408号遺構出土副葬品等
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更新日:2024年2月19日
台東区教育委員会
令和5年指定
本資料は令和3年3月に登載の考古資料「浅草永住町遺跡東上野三丁目2番地点出土埋葬関係資料一括」の一部です。
408号遺構出土品は、主に化粧道具に関する副葬品であり、他に被葬者を供養するために製作された杮経が出土しています。具体的には、曲げ物容器および同容器に埋納されていた鬢水入れ、髪油壷、紅猪口、合子蓋、剃刀、箱状木製品、筒状木製品が各1点で、そのほか守り札とも思われる金属板1点、杮経1組38枚です。
副葬品のうち剃刀は刃部の刃こぼれ、曲げ物容器に歪みがあり、合子は身が不明ですが、他の資料は状態が良好です。杮経は全体にほぼ欠損しています。
資料は化粧関係の道具一式が容器に入れた状態で埋納されたものとして、稀有な例であり、優品である 蒔絵鬢水入れも見られ貴重です。さらに台東区有形文化財(歴史資料)に指定されている池之端七軒町南遺跡出土品に続き、区内に限らず江戸時代において希少な杮経も出土しており、江戸市民の埋葬の歴史を考える上でも重要です。
蒔絵鬢水入れ
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