南稲荷町遺跡出土埋葬関係資料 一括
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更新日:2024年2月19日
台東区教育委員会
令和4年登載
本資料は銀座線稲荷町駅舎新設工事に伴い、平成30年に台東区教育委員会等の調査で出土したものです。
埋葬施設である甕棺・土器棺などや、副葬品として陶磁器類のほか墨書木製品・漆器が出土しており、その他に、釣り針・六文銭等の金属製品、漆器椀・羽子板等木製品、卒塔婆・木蓋等の文字資料などが出土しています。珍しい資料としては、八角柱状木製品、環状金属製品、銅板包等が出土しています。特に八角柱状木製品は四面に墨書があり、被葬者の来歴・名前のようなものが見え、類例のないものです。
副葬品の状態は良好なものが多く、八角柱状木製品、木札等の墨書木製品や環状金属製品、燭台・銭貨等の金属製品、漆器椀、羽子板などに完全な形のものがあります。
年代としては、18世紀前葉頃から19世紀前葉頃と想定されます。
本資料は副葬品として類例の知られない八角柱状木製品等の優品が見られ貴重であり、台東区の埋葬の歴史を考える上でも重要です。
八角柱状木製品
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