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浅草駒形二丁目遺跡出土資料 一括

ページID:693755442

更新日:2024年2月20日

台東区教育委員会
平成26年登載

 本資料は、古墳時代前期は貝塚など、古代~中世は集落跡、江戸時代は社寺・町屋などの資料であり、平成15年5月~同年6月に台東区文化財調査会が実施した発掘調査の出土品です。
 出土遺物は、古墳時代前期では貝殻の他、土師器高坏はじきたかつき・器台・壺・甕など多種多様であり、在地産が主ですが外来産として東海系S字状口縁部の甕も見られます。古代では在地産土師器はじき須恵器すえきの他、東海地方産の灰釉かいゆう陶器、また土錘どすいなどもみられます。中世では常滑産甕・瀬戸美濃産灰釉皿などの他、中国産白磁皿も見られます。近世では多種多様な陶磁器類の他、土製品の型が多く出土し、塔のミニチュアなどさまざまな種類があり、類例の少ない絵馬も見られます。また外側には記号(数字・カナなど)が刻まれています。
 本資料は、調査例の稀な古墳時代前期の貝塚関係資料として貴重です。出土土師器から他地方との交流も想定され、当地周辺がすでに重要な地域であり、浅草寺が創建される起因をも想像させます。また中世資料からも、当時から「浅草湊」として水上交通の要所であった背景も想定されます。
 また、主に屋敷地(元浅草遺跡・西町遺跡など)でみられる、近世の土製品の型がまとまって出土する例は少なく、下級武士などが玩具などを制作していたようです。当地においても土製品を制作していたものと思われますが、絵馬など特殊なものも見られ、単なる玩具というより、清水稲荷あるいは近在の駒形堂にかかわる可能性も推測され、興味深いものです。

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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