北稲荷町遺跡旧広徳寺桂香院跡56号遺構出土柄杓
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更新日:2024年2月22日
台東区教育委員会
令和6年指定
本資料は令和5年2月登載考古資料「北稲荷町遺跡旧広徳寺桂香院跡出土資料一括」のひとつです。
広徳寺は臨済宗大徳寺派江戸三刹とも呼ばれ、多くの塔頭を擁し、加賀前田を筆頭に蜂須賀、毛利、小笠原などの大名が檀家に名を連ねる大寺院です。塔頭のひとつである旧桂香院は、加賀前田家に関わる寺院です。
柄杓は白木で、柄部分95センチメートル、容量が一升ある大型のものです。総檜づくりで、装飾は施されておらず、完形品です。柄にわずかに湾曲が見られるため、実際に使用されていたと思われますが、他に類例が見当たらないため、今のところ何に使われていたかは判然としません。おそらく祭祀などに用いられていたのではないかと思われます。
本資料は他に類例のない完形の大型柄杓であり貴重です。これからの研究材料としても、台東区の寺院の歴史を考える上でも重要です。
大型柄杓
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