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下谷地区板碑群

ページID:815470891

更新日:2024年2月29日

七ヶ寺(谷中他)
平成3年登載

 下谷地区の寺院には、16基の板碑が現存しますが、区外より流入したことが明らかな3基を除いた13基は、下表のように谷中(9基)と根岸・三ノ輪(4基)の2地区に分布しています。谷中、根岸・三ノ輪は、ともに江戸時代以前の文献に記されている地域ですが、板碑の存在は文献の記述を裏付け、当時の信仰の状況を伝えています。

 13基の板碑の造立年代は13世紀後半から16世紀前半の長きにわたりますが、これを地域別に分類すると、13世紀後半の4基は谷中に限られ、根岸・三ノ輪は14世紀前半から造立されています。谷中には、縄文時代からの遺跡があり、区内でもっとも早く開発された地域ですが、板碑の造立も根岸・三ノ輪より先んじて行われたことがうかがえます。

 また、主尊では阿弥陀如来の種子が谷中で5基、根岸・三ノ輪で4基を数え、両地域とも阿弥陀信仰が盛んであったことを示しています。

 13基の板碑群は、江戸時代以前のこの地域を語る貴重な歴史資料です。


下谷地区板碑群

谷中五丁目2番22号(長安寺4基)
年代 西暦 主尊
建治2年 1276 4   阿弥陀一尊 107 33
弘安8年 1285 8   阿弥陀一尊 59 23
正安2年 1300 2 5 不明 58 37
応永3年 1396 3 阿弥陀三尊 86 26
谷中四丁目2番37号(永久寺2基)
年代 西暦 主尊
年代不明       観音図像 76 33
年代不明       阿弥陀一尊 63 23
谷中一丁目7番41号(妙福寺1基)
年代 西暦 主尊
永仁2年 1294     釈迦一尊 57 22
上野桜木二丁目6番4号(浄名院2基)
年代 西暦 主尊
応永年間 1394~1428 10 29 阿弥陀一尊 63 18
年代不明       阿弥陀一尊 45 30
根岸三丁目13番22号(世尊寺1基)
年代 西暦 主尊
貞治4年 1365 11   阿弥陀一尊 51 16
根岸五丁目18番5号(薬王寺1基)
年代 西暦 主尊
正平7年 1352 2   阿弥陀三尊 86 30
三ノ輪二丁目14番5号(永久寺2基)
年代 西暦 主尊
嘉暦3年 1328 8   阿弥陀一尊 53 25
享禄2年(寺伝) 1529 11 23 阿弥陀三尊 83 27

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生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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