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石造狛犬

ページID:583865318

更新日:2024年2月26日

今戸神社
平成15年登載

 本狛犬は今戸焼いまどやきの職人により、宝暦2年(1752)に今戸町の鎮守であった今戸八幡神社(現在の今戸神社)に寄進され、文政5年(1822)8月に再興されたものです。浅草新堀の石工いしくである小松屋竹右衛門(岡田竹右衛門)が製作しました。本多五郎兵衛忠廣なる人物が願主のようですが、詳細は不明です。

 今戸焼とは江戸時代・明治時代を中心に今戸やその周辺でおこなわれた地場産業です。瓦・日常生活道具・土人形・工芸品などの焼物を生産販売して、江戸東京住民の需要に応えました。

 狛犬の台座に詳細な銘文があり、今戸焼職人ならびに世話人の計42名が寄進したことがわかります。この職人たちは火鉢屋・土器屋・焙烙屋ほうろくやに所属しており、食器や調理道具など、日常生活道具を生産していた人々です。

 明治期以後には、今戸焼の需要の減少にともない職人も減少していきます。残る職人たちも、今戸周辺の都市化や、震災・戦災などにより、隅田川の東岸、中川・荒川の流域などの周辺地域に移転していきました。現在、区内には1軒を残すのみとなっています。

 本狛犬は、今戸現地に残り、最も詳細に江戸時代の今戸焼職人の名前や所属が判明する貴重な資料です。

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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