天王寺棟札
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更新日:2024年2月27日
天王寺
平成19年登載
1.天明元年(1781)銘客殿上棟棟札 高169.9センチメートル ヒノキ材
2.寛政3年(1791)銘五重塔再建棟札 高72.7センチメートル ヒノキ材
3.安政4年(1857)銘玄関再営棟札 高76.1センチメートル スギ材
4.元治元年(1864)銘五重塔修営棟札 高169.8センチメートル ヒノキ材
5.慶応元年(1865)銘文竹稲荷・山王権現社相殿再建棟札 高56.1センチメートル ヒノキ材
棟札は、上棟式の時に建物名、願主、工匠名、上棟の年月日などを記して、棟木などに打ち付けた木札です。新築だけでなく、大規模な修理や屋根の葺き替え等でも造られました。建築物が失われても棟札だけが残る場合もあります。
天王寺に遺された五点の棟札は、いずれも既存した建物の再建もしくは修復に関わるものです。1と2の棟札は明和9年(1772)の目黒行人坂の火事で焼失した建物の再建工事に伴うもの、3~5は安政2年(1855)の地震で被災した建物の復旧工事によるものです。これらの棟札からは、再建した建築物の内容、規模、工事を指揮した大工や諸職人の名前、上棟の日付から上棟式に関係した役僧などを知ることができます。4の棟札は裏面に五重塔修覆諸入用高が記されています。安政の地震による被害状況や、工事内容とそれに伴う費用の内訳が明記されており、災害からの復旧活動の一端を知る上で貴重な資料です。
天王寺棟札
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