もったいない!食品ロスを減らしましょう!!
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更新日:2024年7月30日
食品ロスって何?
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
食品の製造業者や、販売店、飲食店だけの話しではなく、例えば、野菜の皮を食べられる部分まで厚くむいてしまったり、安売りにつられてたくさん買ってしまって食べきれなかったり、などなど、身近な生活の場面でもたくさん発生しています。
どのくらい発生しているの?
日本では、年間約2,232万トンの食品廃棄物が出ていると推計されています。そのうち、まだ食べられたのに廃棄されてしまった食品ロスは472万トン(事業系236万トン、家庭系236万トン)にも及びます。(令和4年度推計 農林水産省 環境省)
世界では、食料が不足している人々に向けて食糧の援助がおこなわれていますが、その量はおよそ370万トンです(国連世界食糧計画2023年実績)。飢えに苦しむ人々がいる一方で、日本では世界の食糧援助量の約1.3倍の食品が廃棄されているのです。
具体的にたとえると?
日本の食品ロス472万トンは、1人1日あたりにすると、およそ103グラムです。これは、おにぎり約1個分相当になります。
台東区に当てはめると、1年間でどのくらいの量になるでしょうか?
台東区の人口をかけてみます。
103グラム × 213,486人(令和6年4月1日の人口) × 365日 ≒ 8,000トン
アジア象1頭がおよそ4トンなので、およそ2,000頭分にもなります。
どうしたら減らせるの?
ご家庭での少しの工夫で減らせる部分です。
要因ごとに対策を考えましょう!
ロスの要因 その1 『 過剰除去 』
調理の際に野菜の皮を厚くむいてしまうなど、食べられる部分まで捨ててしまうことです。
例えば・・・
ブロッコリーの芯や、ネギの青い部分を捨ててしまう。
キャベツの外側の葉をたくさんむいて捨ててしまう。
対策
- 今まで調理の際に捨ててしまっていた食材も、工夫次第でおいしく食べられます。
- 野菜の皮の部分には、栄養がたくさんつまっています。捨てる部分は少なく、栄養はたくさん取りましょう。
- 食材を使い切るレシピに挑戦してみましょう。
区内で栄養士の養成を行っている「華学園栄養専門学校」監修の、食品ロス削減レシピをご紹介!
ロスの要因 その2 『 食べ残し 』
買いすぎたり、作りすぎたりして、食べきれなくて捨ててしまうことです。
例えば・・・
お惣菜が割引になっていたのでたくさん買ったけれど、食べきれなかった。
野菜を腐らせないように、全部調理に使ったら量が多すぎて食べきれなかった。
対策
- 食べきれる分を考えて、買ったり、調理したりしましょう。
- 食材は、使い切れない分は、下処理だけして冷凍しておけば、次の料理の際にすぐに使えて便利です。
- たくさん作ったら、取り分けておいて、翌日食べたり、食べきれなかった分は、違う料理に作りかえる工夫もしてみましょう。
ロスの要因 その3 『 直接廃棄 』
賞味期限や消費期限を超えたことで、食材として使ったり、食事に提供したりすることなく、そのまま捨ててしまうことです。
例えば・・・
買って来たら同じ食材が冷蔵庫にあったので、結局一つは使わないまま、期限を過ぎてしまった。
買ったことを忘れていて、気が付いたら期限を過ぎてしまっていた。
対策
- 冷蔵庫の中身をチェックしてから買い物に行きましょう。
- 家にある食材を、定期的にチェックするようにしましょう。
- 家にある食材でご飯を作る日を決めるなど、家の食材のチェックと活用を兼ねた日を作りましょう。
- 賞味期限と消費期限の違いを理解して、廃棄する食材を減らしましょう。
賞味期限と消費期限の違いとは?
賞味期限とは | 開封していない状態で、表示されている方法に従って保存した場合に「おいしく食べられる期限」です。賞味期限が過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。すぐに捨ててしまうのではなく、見た目やにおいなどから個別に判断しましょう。 |
消費期限とは | 開封していない状態で、表示されている方法に従って保存した場合に「食べても安全な期限」です。品質の劣化が早い商品に表示されています。消費期限が表示されているものは、買って来たら期限内に食べきりましょう。 |
家の外でも食品ロスに取り組もう!
外食をする時に...
自分の食べる量に見合った注文をしましょう
- たくさん食べられない時は、店員さんに「ご飯を少なめにしてください」のひと声をかけましょう。
- いろいろとおいしそうなメニューがあっても、自分が食べきれる量を考えて注文しましょう。
宴会の時に...
コース料理も残さず食べましょう
- 宴会では、多くの料理が手つかずで残りがちです。「参加者の食べる量を考えた注文をする。」「幹事さんが呼びかけて席で料理を食べる時間を設ける。」などをしましょう。
3010(さんまるいちまる)運動を実践してみましょう!
3010運動とは、宴会の最初の30分と最後の10分は席に着いて料理を食べようという運動です。
宴会では、席を移動して様々な人と交流を深めることも大切ですが、一方で多くの料理が手つかずのまま捨てられてしまうこともあります。
幹事さんが「まずは席で料理を味わいましょう」「席に戻って料理を楽しみましょう」などと呼びかけることで、宴会の食べ残しを大きく減らすことが出来ます。
スーパーでの買い物の時に...
すぐ食べる食材は、棚の手前から取りましょう
- 冷蔵庫の中身を確認して、その日必要な食材を買いに行けば、棚の奥まで手を伸ばして期限の長いものを探す必要はありません。
外食する時や、買い物をする時にも、1人ひとりの少しの心がけで、大きく食品ロスを減らすことが出来ます。ぜひ実践してみましょう!
台東区食品ロス削減推進計画を策定しました
みんなで食べものを大切にする世界の実現 ~おいしく食べて、たのしく解決~
区では令和3年3月に、「台東区一般廃棄物処理基本計画」に包含する形で「台東区食品ロス削減推進計画」を策定しました。
計画の中で、食品ロス排出量の削減目標 2030年までに食品ロスの半減(約26g)を掲げています。
※令和元年度に組成調査より 区民一人一日あたりの食品ロス排出量は52g
食品ロスを削減するには、一人ひとりが食べものを大切にする心を育み、みんなで取り組んでいくことが必要です。
基本理念を「みんなで食べものを大切にする世界の実現」、スローガンを「おいしく食べて、たのしく解決」として、区民、事業者、来街者、関係団体、区などの連携・協力のもと、台東区らしい食品ロス削減の取り組みを推進します。
台東区食品ロス削減推進計画(台東区一般廃棄物処理基本計画 第4章)(PDF:2,147KB)
台東区一般廃棄物処理基本計画(令和3(2021)年度~令和12(2030)年度)
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お問い合わせ
清掃リサイクル課(普及啓発)
電話:03-5246-1018
ファクス:03-5246-1159