絹本著色如意輪観音像 神田宗庭善信筆 附 収納箱
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更新日:2024年2月29日
浅草寺
令和6年登載
宝永7年(1710)に神田宗庭善信自らが願主となって筆を執った如意輪観音像です。如意輪観音はかつて浅草寺境内にあった熊谷稲荷社の本地仏でした。如意輪観音は一面六臂体で半跏思惟の通規の図像を採っています。熊谷稲荷社は寛文3年(1663)に熊谷安左衛門が浅草寺観音堂(本堂)の北東(後方)に勧請したことに始まり、江戸庶民の信仰を集めました。紙背款記より、絵師善信本人が願主となり、子孫繁栄を願って熊谷稲荷社に奉納したことが分かります。
本作品は、浅草寺蔵、神田宗庭善信筆「熊谷稲荷縁起絵巻」、「稲荷大明神像」とともに、同寺における神田宗庭善信の画業ならびに地域における稲荷信仰を考察する上で重要な作品です。
如意輪観音像
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