劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)
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更新日:2024年6月25日
劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、レンサ球菌による感染症です。
通常は、レンサ球菌に感染しても、無症状のことも多く、ほとんどは咽頭炎や皮膚の感染症にとどまります。しかし、稀に通常は細菌が存在しない組織(血液、筋肉、肺など)にレンサ球菌が侵入し、急激に症状が進行する重篤な疾患となることがあります。
小児が多く罹患するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)とは区別されます。
感染経路
飛沫感染、接触感染、創傷感染等がありますが、感染経路は不明な場合も多くあります。
主な症状
初期症状としては、腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死(えし)したり、呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します。
治療
治療は、集中管理のもと、抗菌薬によって行われます。
筋膜炎の場合は、壊死を起こしている部分を切除し感染の拡大を防ぎます。
重症化のリスクを下げるためには、早期に治療を開始することが重要です。
予防方法
飛沫感染や接触感染によって感染することから、手洗いや咳エチケット等の日常標準予防策により、原因となる溶血性レンサ球菌(溶連菌)に感染しないことが重要です。
手足等の傷口から感染する場合があるため、傷口を汚い手で触らないなど、清潔に保つことが大切です。
また、創部の発赤や腫れ、痛み、発熱など、感染の兆候が見られた場合には、速やかに医療機関を受診してください。
お問い合わせ
台東保健所 保健予防課感染症対策担当
電話:03-3847-9476
ファクス:03-3847-9424