銅鐘(輪王寺)
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更新日:2024年2月19日
輪王寺
平成18年搭載
本銅鐘は青銅製鋳造。総高は145.2センチメートル、口径は84.8センチメートルあります。慶安4年(1651)に長谷川家吉(舎吉)が鋳造し、大猷院殿廟前の鐘楼に懸けられていたと考えられます。大猷院殿廟は享保5年(1720)3月27日の火災で類焼しましたが、その後再建されることは無く、本銅鐘も火災以後に慈眼堂に移され、当所の鐘として用いられたと推定されます。現在は、鐘楼から降ろされて地蔵堂内に安置されています。昭和19年7月6日には重要美術品に認定されました。
本銅鐘を制作した長谷川家吉(舎吉)は、江戸時代前期(十七世紀)に活躍した江戸の鋳物師です。これまでに家吉の作例は、関東を中心に六例が知られており、それらは、寛永21年(1644)から慶安5年(1652)のわずかな期間に集中しています。
本銅鐘は、区内に現存する銅鐘の中でも古いものに属し、近世初期の鋳物師の活動や鋳造技術を知る上でも貴重な遺品のひとつです。
輪王寺の銅鐘
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