銅鐘(東本願寺)
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更新日:2024年2月19日
東本願寺
平成15年登載
東本願寺は浄土真宗の寺院で、天正年間(1573~92)の草創と伝えられます。創建の地は詳らかではありませんが、慶長年中に神田筋違門橋外に移転し、慶長14年(1609)に神田明神下へ、さらに明暦の大火(1657)以後、当地に移転したと伝えられます。
本銅鐘は青銅製。総高は302センチメートル。銘文に寛永7年(1630)12月28日の紀年銘があります。撰文は東本願寺13世宣如光従です。
本銅鐘を鋳造した鋳物師は明らかではありませんが、撞座や龍頭、下帯にある唐草文の意匠から、江戸時代初期に活躍した鋳物師、長谷川越後守による鋳造と推定されます。長谷川越後守を名乗る鋳物師は、吉家と家吉が知られており、いずれも17世紀に活躍しています。とくに吉家は元和・寛永期に作例を残しており、本鐘も長谷川越後守吉家によって鋳造されたと考えられます。
本銅鐘は区内に現存する銅鐘の中でも古いものに属します。また大きさは、区内随一の巨鐘です。
東本願寺の銅鐘
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