このページの先頭です
このページの本文へ移動

新内節(岡本派)

ページID:408133729

更新日:2024年3月26日

岡本文弥
平成3年指定(同8年保持者死亡により解除)

 新内節しんないぶしは江戸浄瑠璃の1つで、江戸時代の中ごろ豊後節ぶんごぶし宮古路豊後掾みやこじぶんごのじょうが上方から江戸に伝えた浄瑠璃の流派)から派生しました。「新内」の名は、宝暦から明和年間(1751~1771)のころ美声で人気のあった鶴賀新内つるがしんないの名前からつけたといわれます。

 浄瑠璃は、三味線弾きの伴奏にのって、太夫と呼ばれる語り手が節をつけながら物語を語ります。その流派は江戸時代に上方や江戸で数多く生まれました。江戸浄瑠璃のなかまには、主に歌舞伎の音楽に演奏されるものとお座敷で演奏されるものがありますが、常盤津節ときわづぶし富本節とみもとぶしなどが前者に、河東節かとうぶし・新内節などが後者に入ります。新内節は、駆け落ち・心中など男女の恋にからむ人情劇を題材にした抒情豊かな語りにとくに人気が集まり、遊郭のお座敷で、また2人1組で演奏しながら街を歩く「新内流し」も昔はよくみられました。

 新内節にも多くの流派がありますが、その1つ岡本派は江戸時代後期に始まり、岡本文弥(本名井上猛一)さんが流れを引き継ぎました。岡本さんは明治28年谷中の生まれ。若い時からお座敷や流しで新内節の演奏を続け、大正12年に中絶していた岡本派を再興、精力的な演奏活動をつうじて新内節の発展に貢献してきました。

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

本文ここまで

サブナビゲーションここまで