飾り結び
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更新日:2024年3月27日
篠崎 順
平成3年指定(同7年保持者死亡により解除)
紐結びの技術は世界中にあり、それぞれに歴史をもっていますが、日本ではとくに装飾性を重視した飾り結びが非常に発達しました。日本の飾り結びは主に貴族生活の中で使われ、装束や調度・仏具などを飾るさまざまな結び方が生まれました。のちに武士の礼法にも伝えられ、茶道・香道の世界でも各種の結びが生きています。また一般的には、被布飾りなどの和装に飾り結びが多く使われています。飾り結びの種類は、あげまき、淡路などの代表的なものから、海老をかたどった複雑な結びまでさまざまで、基本的な結び方にバリエーションを加えるとさらに多様な結び方が展開します。
篠崎さんは、明治37年生まれ。14才で宇都宮から上京して柳橋の紐問屋に勤め、働きながら職人からいろいろな飾り結びを習いました。戦後独立して飾り結び専門の職人になり、和装用の花結びから海老結びまで100種ちかくの結びの技法を持っています。東京で多種の飾り結びのできる職人は、篠崎さんお一人でした。
篠崎さんの作品
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