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びんざさら舞獅子役附畑地譲証文

ページID:729965443

更新日:2024年2月26日

台東区教育委員会
令和5年登載
 
 びんざさら舞は田楽の一種で、浅草神社の例大祭である三社祭で奉納される神事芸能です。演目は、まず獅子役により獅子舞が行われ、その後びんざさら役および摺り太鼓役によってびんざさら舞が行われます。 
 三社祭は明治維新を境に変化した部分もありますが、びんざさら舞は今も変わらず引き継がれているものの一つです。昭和20年(1945)には空襲で道具類が焼失してしまいましたが、同30年に「神事びんざさら会」が再興され、5月の三社祭で再びびんざさら舞が上演されるに至りました。翌31年には東京都無形民俗文化財に指定され、以降は「神事びんざさら会」が保存に携わっています。 
 本文書は代々びんざさら舞をつとめていた齋藤家に保存されてきましたが、平成30年、故齋藤逸彦氏の意向により台東区教育委員会へ寄贈されました。斎藤家は獅子役を継ぐ最古参の家系とされ、昭和30年のびんざさら舞の再演にも関わるなど、長くびんざさら舞の保存に携わりました。 
 本文書からは、びんざさら舞に獅子役として従事するうえで必要となる経費を、花川戸町分の約150坪の土地から上がる収入で賄ったことがわかります。神事芸能に従事するにあたり経済的な裏打ちがなされている具体例として希少です。また、浅草神社三社祭のびんざさら舞がどのように執り行われ、また継承されてきたかを経済的側面から考えるうえでも重要な資料です。
 
 


びんざさら舞獅子役附畑地譲証文

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