望月家文書 附 浅草質屋組合資料
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更新日:2024年2月26日
台東区教育委員会
令和3年登載
望月家文書118点は、嘉永5年(1852)から大正4年(1915)にかけて作成された、同家の旧蔵資料です。平成27年1月、東京都千代田区の古書店より台東区教育委員会が購入しました。
望月家は屋号を平野屋といい、幕末から明治期にかけて、浅草田町二丁目(現在の台東区浅草五丁目)で質屋を営んでいました。当時の質屋名簿には、望月家の当主、半兵衛の名がみえます。
本文書は望月家の営業、頼母子講(民間の互助組織)、訴訟、不動産、納税、戸籍、衛生、娯楽などに関する資料からなっています。明治期を中心とする商家の資料として貴重なものです。
浅草質屋組合資料65点は、明治19年(1886)から同35年(1902)にかけて作成されたもので、浅草質屋組合など質屋関連団体の資料や、浅草警察署からの品触(盗難品の通知)などからなっています。その中に望月半兵衛にあてた借用書一通を含んでおり、望月家の旧蔵資料である可能性が高いと考えられます。平成27年3月、北海道札幌市の古書店から台東区教育委員会が購入したものです。
なお、望月家文書と浅草質屋組合資料とは別に、個人が所蔵する望月家の旧蔵資料が紹介されており(鈴木亀二『近世質屋史稿』行人社、1984年)、これらの他にも、望月家の旧蔵資料が現存する可能性があります。
明治時代の頼母子講の資料(望月家文書)
望月半兵衛あて借用書(浅草質屋組合資料)
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