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狩野芳崖墓

ページID:850928359

更新日:2024年2月20日

長安寺
平成4年登載

 画家狩野芳崖は、文政11年(1828)に生まれました。伝統的な狩野派の画風に西洋の画法を取り入れ、近代日本画の発展に大きく貢献するとともに、東京芸術大学美術学部の前身・東京美術学校の創立にも尽力した人物です。明治21年11月5日61歳で没しましたが、絶筆・悲母観音図ひぼかんのんず(重要文化財、東京芸術大学所蔵)は今も高い評価を得ており、友人岡倉天心は芳崖の死後、東京美術学校のため、君が生前に於いて尽くされたる其功績を思い、追慕の至りに堪えずと追悼の辞を述べています。
 谷中長安寺墓地には、芳崖と妻ヨシ(明治20年7月10日没)の墓所があります。総高は109.9センチメートルです。正面に芳崖夫妻の戒名・東光院臥龍芳崖居士 性静院花室妙愛大姉、右側面には各々の忌日を刻んでいます。狩野芳崖墓所は、日本の近代美術史に大きな足跡を遺し、上野の歴史にも関わりの深い人物の史跡として貴重です。
 また、長安寺本堂の前面に建つ狩野芳崖翁碑は、芳崖の略歴を刻んだものです。総高は220センチ、幅は85.5センチメートルあり、大正6年に造立されました。


狩野芳崖墓

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生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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