75歳以上の高齢者に対する保健事業と介護予防の一体的実施について
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更新日:2023年4月3日
75歳以上の高齢者へ「保健事業と介護予防の一体的実施事業」を実施します!
高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業とは?
この事業は、高齢者の健康寿命を延ばし、長く元気に過ごせるようサポートする事業です。高齢者の生活状況や健康状態を把握し、必要な人へ助言等を行います。
現在の医療保険制度は、年齢が75歳になると、これまで加入していた国民健康保険制度などから後期高齢者医療制度に移行します。後期高齢者医療制度では、保険者が都道府県単位の規模に変わるため、国民健康保険制度からの保健事業において、円滑な接続ができていないという課題がありました。
また、要介護になりやすい75歳以上の高齢者(後期高齢者)への介護予防事業は、保健事業分野(健康診査)とは別々に行われてきた現状があります。
そこで、後期高齢者に対して、区の健康状況と課題を把握した上で、「保健事業の実施」、「保健事業と介護予防事業の連携」をきめ細やかに行うことで、後期高齢者の疾病やフレイルの予防を図り、健康づくりの支援に取り組んでいきます。
この新たな取組みが、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業」です。
一体的実施事業概要(厚生労働省HPより)
台東区における取組み
後期高齢者に対する個別的支援(ハイリスクアプローチ)
低栄養防止事業(保健サービス課)
「低栄養」とは、栄養状態が良くないことを示し、主に、「体重減少」や「BMIの低さ」で把握されます。
フレイルや骨粗しょう症等の要因となり、要介護状態につながるリスクが高くなります。
現在の食事について、管理栄養士からアドバイスを受けてみましょう。
※BMI…肥満度を表す指標。(体重(kg))÷(身長(m)の2乗)で求められる。
内容
健康診査の結果から、低栄養のおそれのある後期高齢者に対して、管理栄養士が個別面談を実施します。(全2回)
対象となる方
台東区総合健康診査で、BMI20.0以下かつ、高齢者質問項目の体重減少(6か月で2kg以上)にチェックがある方
お申込み方法
対象となる方には、ご自宅へ案内が届きます。
届きましたら、面接の日程を調整しますので、保健サービス課までお電話ください。
詳しくはこちら
担当・お問合せ先
健康部保健サービス課栄養担当
電話:03-3847-9440
糖尿病重症化予防事業(国民健康保険課)
糖尿病は加齢に伴って起こりやすい病気です。糖尿病性網膜症や神経障害、腎症などの怖い合併症を引き起こします。
また、糖尿病は、脳血管疾患、心疾患、認知症などにかかるリスクが高くなることも分かっています。
糖尿病を重症化させないために、現在の生活習慣を一緒に確認し、専門家からアドバイスを受けてみましょう。
内容
健康診査の結果から、糖尿病の可能性がある後期高齢者に対して、保健師等の医療専門職が個別面談を実施します。(全4回)
対象となる方
台東区総合健康診査で、HbA1c値が8.0%以上の方
※HbA1c値…血液中のヘモグロビンに糖が何%ついているかを示す値。約2か月間の血糖の良し悪しを表す。
お申込み方法
事業の対象となる方には、ご自宅へ案内が届きます。
届きましたら、資料一式を持って、かかりつけ医をご受診ください。かかりつけ医がない場合は、同封されている医療機関一覧をご参照いただき、ご受診ください。
その後、主治医とご相談いただき、主治医から事業の申込をしていただきます。
詳しくはこちら
担当・お問合せ先
国民健康保険課保健事業担当
電話:03-5246-1253
通いの場等への積極的関与(ポピュレーションアプローチ)
通いの場等への積極的関与(高齢福祉課)
フレイルとは、加齢による身体機能の衰えや、認知機能の低下、社会とのつながりが薄い状態のことです。
フレイルになると、要介護状態になるリスクが高まります。
区が実施している介護予防事業や通いの場に参加してみましょう。
※通いの場…地域の住民同士が気軽に集い、一緒に内容を考え、ふれあいを通して「生きがいづくり」「仲間づくり」の輪を広げる場所のことです。台東区にも、体操や太極拳、手芸、コーラスなど様々な団体が複数あります。
内容
1 フレイル予防のための普及啓発や、健康教育、健康相談を実施します。
広報紙の発行や、講演会の開催に加え、ふれあい介護予防教室や通いの場にて健康講座を引き続き実施します。
2 高齢者のフレイル状態の把握とそれに応じた支援を実施します。
フレイルリスクのある方に対して、日常生活改善のアドバイスや介護予防教室等への参加勧奨を行います。
3 健康診断・医療機関への受診勧奨や介護サービスの利用勧奨を実施します。
事業の中で把握した高齢者の状況に応じて、必要な場所・サービスに繋がるよう支援します。
詳しくはこちら
担当・お問合せ先
介護予防・地域支援課介護予防担当
電話:03-5246-1295
台東区の後期高齢者の健康課題
台東区の後期高齢者は高血糖の方が多い!
台東区総合健康診査を受けた後期高齢者の内、7.2%の方が高血糖状態でした。これは、国や都に比べて、高い割合です。また、非肥満高血糖の者(肥満ではないが血糖値の高い人)の割合も25.4%と高く、肥満ではない人も注意が必要です。(令和3年度)
高血糖状態(糖尿病)が続くと、血管が傷ついたり、動脈硬化が進行しやすく、心疾患や脳血管疾患、認知症のリスクが高まります。
健診結果を確認し、血糖値やHbA1c値が高い人は、精密検査・医療機関受診をしましょう。
フレイルのリスクのある方が多い!
後期高齢者の質問票より「フレイル」のリスクがある方は、台東区の後期高齢者で2,397人おり、後期高齢者全体の約10.4%(約10人に1人)に該当します。(令和3年度)
フレイルが進むことにより、筋力低下や骨粗しょう症により、骨折に至ることもあります。
台東区の後期高齢者では、「骨折」や「骨粗しょう症」などの疾患に医療費が多くかかっている状況です。一般に、このような疾患は、要介護になるリスクの高い疾患とされており、フレイルを予防することは重要です。
フレイル予防のためには、「運動すること」「栄養をとること(お口の健康を保つこと)」「社会とのつながりをもつこと」の3つが重要です。通いの場等に参加し、フレイルを予防しましょう。
フレイルの概要(東京都介護予防・フレイル予防ポータルより)
フレイル予防の3要素(東京都介護予防・フレイル予防ポータルより)
関連情報
ハイリスクアプローチに関する情報
フレイルに関する情報
東京都介護予防・フレイル予防ポータル(東京都福祉保健局)(外部サイト)
お問い合わせ
健康課在宅療養連携担当
電話:03-5246-1215
ファクス:03-5246-1059