女性の飲酒はほどほどに
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更新日:2024年6月4日
●飲酒習慣
男女ともに飲酒習慣がある人の割合は全国平均よりも高くなっています。
特に女性の「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合」は、全国平均の約2倍となっています。
男 | 女 | |
台東区 ※¹ | 35.9% | 24.3% |
国 ※² |
30.2% | 7.4% |
※¹「特定健康診査」生活習慣に関する質問項目 の状況(40 歳~64 歳)より抜粋
※² 令和元年国民健康・栄養調査より抜粋
●飲酒量
台東区の女性の生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合は、全国平均よりも高くなっています。
男 | 女 | |
台東区 ※¹ | 17.9% | 17.7% |
国 ※² | 14.9% | 9.1% |
※¹ 令和5年健康づくりと医療に関する意識調査報告書より抜粋
※² 令和元年国民健康・栄養調査より抜粋
生活習慣病のリスクを高める量とは?
厚生労働省から令和6年に公表された「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」によると
1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上 と定義しています。
女性は男性よりお酒に弱い体質です。
女性は、一般的に、男性と比較して体内の水分量が少なく、分解できるアルコ ール量も男性に比べて少ないことや、エストロゲン(女性ホルモンの一種)等の はたらきにより、アルコールの影響を受けやすいことが知られています。
アルコールを分解する体内の分解酵素のはたらきの強い・弱いなどが、個人によって大きく異なります。
アルコールのリスクを理解した上で、次に示す純アルコール量に着目しながら、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。
純アルコール量(g)は摂取量(ml)×度数または%/100×0.8(比重)で計算できます。
単にお酒の量(ml)だけでなく、お酒に含まれる純アルコール量(g)について着目することは重要です。
女性の飲酒によるリスク
●乳がんと飲酒の関係
女性の中で最も多いがんである乳がんも、飲酒と関係があると言われています。乳がんのリスクとして、女性ホルモンや運動不足、肥満など様々な要因が知られています。アルコールもその一つで、飲酒量に比例してがんのリスクも高まります。
●妊娠中や授乳中はお酒を控えましょう
妊娠中は少量であったとしてもお酒を飲んではいけません。妊娠中の女性が飲酒をすると、胎盤を通じてアルコールが胎児の血液に入り、生まれてくる赤ちゃんに体重の減少・脳の障害など、様々な悪影響が出てくる原因となる可能性があります。
また、授乳中のお母さんの飲酒は、母乳を通じて赤ちゃんにお酒飲ませることになってしまいます。アルコールが母乳に移行する割合は高く、血液中のアルコール濃度と母乳中の濃度はほぼ同じと言われています。授乳中にお酒を飲むのはを控えましょう。
適切な飲酒のための5つのポイント
(1)自らの飲酒状況等を把握する
(2)あらかじめ量を決めて飲酒をする
(3)飲酒前又は飲酒中に食事をとる
(4)飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする
(5)一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)
お問い合わせ
浅草保健相談センター
電話:03-3844-8172
ファクス:03-3844-8178
台東保健所 保健サービス課
電話:03-3847-9497
ファクス:03-3847-9467