隅田川水質調査
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更新日:2024年4月16日
昔、隅田川はシラウオがすみ、水遊びができるほどきれいな川でした。しかし、産業活動の急速な発展による工場排水や都市化の進行による生活排水の増加により、著しく汚濁していきました。その後、昭和39年の東京オリンピック開催を契機として、様々な浄化対策が実施されたことにより、水質が大幅に改善されました。徐々にではありますが浄化が進み、平成になって魚の姿も見られるようになってきました。
令和になり、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に新たなステップに入りました。当初隅田川にて予定されていた日本泳法による聖火リレーは中止となってしまいましたが、東京スカイツリーと隅田川の各橋で大会期間に併せて特別ライトアップが実施されるなど、国内外の多くの人の関心が、より一層東京の水辺空間へ向けられるようになりました。
現在の隅田川の課題は夏場の溶存酸素量(DO)が少ないことです。より多くの生物が安定してすむためには、一層の浄化対策が必要です。区では、隅田川の水質状況を把握するため、白鬚橋、吾妻橋の2地点で水質測定を行っています。
今後、観光やレクリエーションの場としての隅田川の役割がさらに増す中、関係機関・沿川自治体等との調整や地域との連携を通し、更なる隅田川浄化の推進が期待されています。
BOD(生物化学的酸素要求量)
水の中の微生物は、水の汚れを食べて分解し、水をきれいにします。この分解のときに使われる酸素の量をBODといいます。水が汚れているほど、微生物は汚れを分解するために、たくさんの酸素を使います。数値が大きいほど、川の水の汚れていることを表します。隅田川の水質としては、5mg/l以下が望ましいとされています。
DO(溶存酸素量)
DOとは水に溶けている酸素の量です。水中の生き物の多くは、この溶けた酸素を体に取り入れて呼吸をしています。そのため、酸素のない川や少ない川では、魚などの生き物がすみにくくなってしまいます。隅田川の水質としては、5mg/l以上が望ましいとされています。
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