吉徳これくしょん(和書)
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更新日:2024年3月15日
株式会社吉徳
平成28年登載
「吉徳これくしょん」は、正徳元年(1711)創業の株式会社吉徳が所有するコレクションです。人形・玩具のほか、絵画・文献など、多様な資料からなり、和書はそのうちの一部です。
本コレクションは、人形業界の重鎮であるとともに、人形玩具研究の第一人者であった吉徳十世山田徳兵衛(1896~1983)が、昭和初期から研究資料として収集した品々を母胎としています。資料は同氏の研究・執筆に活用され、『日本人形史』など多数の著書で紹介されてきました。
昭和55年には、資料の保存と活用のため、社内に吉徳資料室が開設され、資料は「吉徳これくしょん」と命名されました。以後、次のような展覧会が開催されています。
- 吉徳これくしょん展(東京・大丸百貨店、1981年)
- 日本の人形展(名古屋・名鉄百貨店、1986年)
- 日本の人形展(銀座三越、1991年)
- 日本の人形展(日本橋三越、2001年)
- 吉徳これくしょんの名品(日本橋三井記念美術館、2011年)
- 日本の人形(銀座和光、2011年)
また、主要な資料を紹介した書籍に、次のものがあります。
『吉徳これくしょん 雛人形・五月人形・羽子板』(東京堂出版、1983年)
『吉徳これくしょん 日本の人形』(東京堂出版、1985年)
『図説日本の人形史』(東京堂出版、1991年)
『日本の人形 吉徳これくしょん名品集』(吉徳資料室、2011年)
平成26年には社屋新築を機に、展示室が設けられました。吉徳資料室は資料の保管・展示・貸出をおこない、各種レファレンスや資料調査に対応しています。
本コレクションは、既に人形玩具研究の基本的な資料として公共の価値を有しており、今後も永く保存と活用が望まれる資料群です。
今回登載された和書581件は、日本の人形・玩具に関して収集されたものであり、慶安4年(1651)刊・松永貞徳『誹諧御傘』をはじめ、近世以降の版本・写本・活字本からなっています。
慶安4年(1651)『誹諧御傘』 雛の解説がみられる
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