旧吉田屋酒店
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更新日:2024年3月19日
台東区
平成元年登載・指定
旧吉田屋酒店は、昭和61年に谷中6丁目にあった同店を改築する際、同店所蔵の道具類や文書類とともに台東区が寄贈を受け、現在地に移築復元したものです。
建造物は明治43年に建築されたもので、当時の商家建築の特徴をよく伝えています。店舗の入口には大きく突き出した梁で屋根を支える出桁造や、シャッターの原型ともいえる揚戸が用いられ、店内中央に帳場、左側に商品を陳列する棚が設けてあります。帳場の横に階段があり、2階の8畳と3畳の部屋は住み込み店員の居室で、常時6人ほどで使用していたそうです。
大正から昭和初期にかけて使われた、看板や徳利などの道具類は215点あり、現在はその一部を店舗内に展示しています。
文書類は、明治34年から昭和46年に至るまでの帳簿や伝票などで、総数は42,329点です。中でも、約9,000点に達する太平洋戦争中の配給関係文書は、質・量ともに貴重な資料です。
旧吉田屋酒店の建物・道具類・文書類は、谷中の歴史やそこに住んだ人々の生活を私たちに知らせてくれる、貴重な民俗資料といえるでしょう。
徳利・升などの道具類
旧吉田屋酒店の外観
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