大太刀(陰陽丸)
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更新日:2024年3月14日
熱田神社
平成22年登載
本大太刀「陰陽丸」は弘化4年(1847)、刀工川井久幸(1786~1868)が制作し、熱田神社に奉納したものです。以来、当社の宝刀として伝来してきました。刀身長280センチ、茎88.5センチ。全長368.5センチの大太刀です。
川井久幸は幕臣川井久尊の長男で、江戸小石川に居住しました。剣術・槍術に長じており、30代半ばから作刀に励み、刀工として活躍した人物です。
熱田神社は浅草新鳥越町(後の浅草吉野町)の鎮守であり、安政5年(1858)コレラ流行の時には、臨時の疫病除行事を行いました。疫病を祓うため、本大太刀が町内を巡行したのです。当時江戸の町々では、鎮守の神輿や獅子頭が町内を巡行するなど、それぞれに疫病除行事を行っていました。当地では、鎮守の宝刀「陰陽丸」が疫病除けに最もふさわしいと考えられたのでしょう。
のち明治22年(1889)の憲法発布式祝祭においても、大太刀は山車に仕立てられており、鎮守熱田神社の宝刀として、当地を象徴するものでした。
大太刀(陰陽丸)
昭和15年、皇紀2600年記念展示会に出品されました。
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