高齢者の人権問題

　平均寿命の伸びや少子化を背景に、高齢化が急速に進んでおり、都民の総人口に占める65歳以上の人口の割合は増加し続けています。
　働くことや､社会参加への意欲の高い高齢者はたくさんいます。それなのに、「もう、そんなに頑張らなくても」とか、「年寄りの出る幕じゃない」など、年齢を理由に機会を奪われたりしたら、どうでしょう。　
　一方、高齢者が住宅の賃貸を拒否されたり、悪徳商法の被害にあったりするなどの問題も生じています。また、介護を必要としている高齢者に対し、介護をする人が、介護に伴う疲労やストレスのために虐待を加えることも大きな社会問題になっています。
　すべての高齢者が、住み慣れた地域で安心して生活し続け、豊かな経験を生かして、地域社会の担い手としてさまざまな活動に参加できるよう、社会環境づくりを進めていくことが重要です。