糖尿病の合併症について
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更新日:2020年2月27日
糖尿病の合併症について
糖尿病の合併症は、大きく、細い血管の病気と太い血管の病気に分けられます。
細い血管の病気
糖尿病網膜症
目をカメラに例えたとき、フィルムにあたる網膜の血管に異常が生じるのが「網膜症」です。
網膜症は進行すると失明することがあり、成人になってからの失明原因の第2位は糖尿病であると言われています。
視力障害を防ぐためには、早期発見が大切です。糖尿病と診断されている方は、定期的に眼科の検査を受けて、合併症の有無をチェックしましょう。
糖尿病腎症
腎臓には糸球体という細い血管の塊があり、そこで血液をろ過して、体内の老廃物を尿として流し出す働きをしています。
糖尿病により高血糖の状態が長く続くと、糸球体の細い血管が傷めつけられ、腎機能が低下していきます。
一般に腎臓の働きが悪くなると、血圧が上昇し、尿中のたんぱく質が多くなって体がむくみます。
さらに進行すると、血液中に有害な老廃物がたまり、生命にかかわる重篤な症状を引き起こし、人工透析
が必要になることもあります。
糖尿病神経障害
高血糖の状態が長く続くと、インスリンがよく働かないためブドウ糖がうまく利用されずに別の物質となって神経にたまることや、
神経のまわりの血管が障害されることにより、「糖尿病神経障害」が引き起こされます。
末梢神経が障害されると、足の裏に紙を貼ったような違和感があったり、正座の後のようなしびれが続いたり、冷える、ほてる、刺すような痛み、といった症状が出ます。
さらに進行すると、感覚が麻痺して足の傷の手当が遅れ、場合によっては足の潰瘍や壊疽まで進んでしまうことがあります。
一方、自律神経が障害されると、胃もたれ、頑固な便秘、下痢、立ちくらみ、尿の出が悪い、勃起障害などの症状が出ます。
太い血管の病気
動脈硬化による脳梗塞・心筋梗塞
動脈硬化とは、動脈の壁の弾力性が無くなり、血管が詰まりやすくなった状態を言います。
動脈硬化は、程度の差はあるものの、年をとれば誰にでも起こりますが、糖尿病や脂質異常症があると、より早く進行します。
動脈硬化により、脳、心臓、足の動脈が詰まると、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすおそれがあります。
動脈硬化による糖尿病足病変
動脈硬化により足の血管が細くなり、足の先まで血液が十分に流れづらくなることに加え、
上記のとおり糖尿病神経障害により、足の感覚が鈍くなります。
このような足に、外傷、靴擦れ、ウオノメ、低温やけどなどの傷が出来ると、潰瘍や壊疽へと進むことがあります。
足の小さな変化に早く気付き、手入れをこまめにすることが大切です。
お問い合わせ
台東保健所 保健サービス課栄養担当
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