台東区の遺跡
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台東区の地形は、上野台地とその東側に広がる東京低地の二つに大きく分けられ、1万年以前の旧石器時代からの遺跡は上野台地に集中し、貝塚が見られることから縄文時代には台地周辺が海であったことがわかります。古墳の存在や古代遺物の内容から、古墳時代から平安時代に有力者がいたことが推定され、台東区での人々の営みが上野台地を中心に始まったことを示しています。
低地では、隅田川沿いの微高地(自然堤防)に古い遺跡が集中し、鳥越神社には古墳から出土することもある蕨手太刀が現存しています。さらに浅草寺では鎌倉時代以降の瓦などが大量に出土し、江戸以前の浅草寺の様子を伝えています。
江戸時代の遺跡では、浅草寺の他、上野公園周辺の寛永寺旧境内の遺跡、都立白鴎高等学校の大名屋敷跡、池之端の寺院跡などが発掘され、近世の信仰や生活を知ることができます。
土の中に眠る遺跡(遺構・遺物)を埋蔵文化財といいますが、埋蔵文化財は文献資料に記されていない様々な過去の事実を、私たちに教えてくれる貴重な資料です。次にご紹介する遺跡は、区の歴史を私たちに教えてくれる台東区の代表的な遺跡です。
遺跡地図(平成21年2月現在)