淳化閣帖 -夾雪本-
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北宋・淳化3年(992)
作品解説 | 北宋太宗(ほくそうのたいそう)(939~997)の命令によって制作された集帖(しゅうじょう)(書の名品集)。全10巻。 これは唐時代末頃から盛んに行われた複製技術で作られたもの。肉筆などの貴重な書作品を敷き写しや臨書によって写し取り、石や木の版に転写して刻み、拓本を採って冊子や巻子に仕立てる。こうして作られた複製本を“法帖(ほうじょう)”と呼び、官職、時代を問わず、書に優れた歴代名家の法帖を複数巻に仕立てたものを集帖という。この「淳化閣帖」は、現存する最古の集帖として知られる。 当館所蔵の「夾雪本」は、数少ない原版から拓をとった原拓本と考えられているもので、虫食いがあたかも雪を夾(はさ)んでいるかのような趣によりこの名がある。巻第七と巻第八の王羲之作品部分が現存する。 |
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