昭和57年度 「 いのち 」 奥倉 賢二
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制作者より | 白い夏の日 母をなくした少女に「言葉が・・でない」。静かに両手で肩をうけとめた。私の中に有る「 おもい 」が「 かたち 」を紡ぐ、心の雫がポタリとおちた。 風の夜ふけに あたえられた「今日に」喜びを持って線が踊る。一瞬に過ぎ去る「時」は少しも「かたち」にならない、しかたなく息を潜める。 夜が明ければ 形や色が動いたのだろうか?それとも、手が時に追いついたのかな?「いのち」のかたちを描かなくても「いのち」がかたちを描かせてくれる。子供たちの手の中に有る暖かい喜びが私の背中にも伝わってくる。 恐れることはなにもない。来たところに帰ってゆく。 目の前のあたりまえにある「いのち」がとても不思議でおもしろい。 瞳の中の「いのち」は、同じように見えても、河のように流れて、常に変化している。捕まえようとせずに、「共に有れ」と笑っている。 | |
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作者の紹介 | 1983 年 | 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業 |
1985 年 | 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画修了 | |
現在 | 「ありんこくらぶ」社主 学校法人「高野学園」理事・評議員(浦和すみれ幼稚園) 学校法人「雙鳳学園」講師(はとり幼稚園) 学校法人「今泉学園」講師(芝みずほ幼稚園) (有)テルミック(コンピュータ管理主任) | |
主な展示会 | 1986 年 | 日本美術院展入選 |
1987 年 | 山田滋氏と二人展(埼玉県立近代美術館 一般展示室4) 「有芽の会」(有楽町西武美術館アートフォーラム)(同~ '92) | |
1993 年 | 「菅 楯彦」大賞展(鳥取県倉吉博物館) 東京藝術大学学長推薦による出品(同 '95) | |
受賞歴 | 1983 年 | 台東区長賞 |
1989 年 | 有芽の会 日本更生保護協会・会長賞 |