びわ湖長浜 KANNON HOUSE 出陳仏像について
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更新日:2020年8月19日
「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」は、台東区と「特定分野における連携に関する協定」を締結している滋賀県長浜市が、観音の里・長浜の歴史や文化を広く発信するため、台東区上野の不忍池のほとりに開設している情報発信拠点です。
このたび、令和2年8月25日火曜日から令和2年10月31日までの予定で、滋賀県長浜市宮司町の総持寺に伝わる千手観音立像(市指定文化財)にお出ましいただきます。詳細は下記の展示解説をご覧ください。
なお、当館は今年10月31日をもって閉館しますので、今回の観音像が最後の展示となります。
展示解説
千手観音立像 令和2年8月25日より展示
(木造・古色・彫眼・像高106.1センチメートル・平安時代(十二世紀)・市指定文化財・長浜市宮司町 総持寺蔵)
本堂左脇壇に設置された厨子内に安置される千手観音立像。垂髻を結い、髻上に頂上仏面と頭上面五面、地髪上に頭上面五面と化仏一躯を配する。合掌手二臂と宝鉢手二臂、左右の脇手がそれぞれ十九臂で、合わせて四十二手を表す。条帛、天衣、腰布、裳を着け、両足裏と足後方の計三本の角ほぞで台座上に直立する。現状表面は後補の泥地古色彩とする。
ヒノキ材による一木割矧造で、三道下で割首とする。木芯は後方に外すと思われ、内刳を施し、後頭部と背面にそれぞれ一材を矧ぐ。両肩以下は、合掌手・宝鉢手の後方に脇手を三列で矧ぎ、背面から別材製の天衣で覆う。
丸顔で柔和な表情の面相部、丸みを帯びた肩や胸、奥行感を減じた体躯表現、中央で逆三角形状となる裳の折り返し部、鎬を立てず極めて浅い衣文線など、平安時代後期(十二世紀)の典型的な定朝様の特徴を示す。洗練された像容は、当時代が求めた観音の姿をよく示している。
びわ湖長浜KANNON HOUSEホームページ
http://www.nagahama-kannon-house.jp/(外部サイト)
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お問い合わせ
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