江戸扇子作り
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更新日:2024年4月5日
荒井良夫
平成30年指定
荒井信夫
平成30年指定
扇子は平安時代に生まれ、室町時代に基本的な形式が完成して、江戸時代に広まりました。扇子生産の中心であった京都では古くから分業が進んで、京扇子が量産されていました。これに対して江戸時代に発達した江戸扇子は、ほとんど全ての工程を一人の職人が担当します。
明治時代から浅草に店舗を構える東扇堂は、代々伝統的な技法を継承して、扇子を製作してきました。初代・荒井仁兵衛が明治初期に神田で創業して、のちに浅草に移りました。当時は日本舞踊や歌舞伎などの芸能関係とは別に、一般の需要も高かったということです。明治中期以後、浅草猿若町の藤浪小道具から、歌舞伎の扇子の製作を引き受けるようになりました。
現在は4代・良夫さんと5代・信夫さん親子が、家業に従事しています。主に日本舞踊・歌舞伎で使用される扇子の注文製作をおこない、見本をもとに、図案・配色・大きさ・材質など、顧客の多様な希望に応えています。
両人ともに、材料の選定から完成に至る、ほとんど全ての工程を一人でおこなうことができます(良夫さんは現在は製作の実務から退き、指導助言をおこなっています)。
荒井良夫さん
荒井信夫さん
扇子の一例
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