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三体石経残石

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第三石

第三石

第三石

第三石

第三石

第五石

第五石

第五石

第五石

第五石

三国(魏)・正始年間(240~249)

作品解説石経は、儒教の教典を正しい解釈に統一することを目的として作られた石碑である。これは後漢時代の「熹平石経(きへいせきけい)」に次ぐ作例である。一字につき古文(こぶん)、小篆(しょうてん)、隷書(れいしょ)の三書体が刻まれていることによりこの名がある。

古文は、春秋戦国時代の魯(ろ)国、斉(せい)国(山東省付近)を中心に使用されていた古代文字。小篆は始皇帝が中国統一とともに制定した文字。隷書は漢~三国時代の正式書体である。

建立後まもなく倒壊、埋没したが、清時代末、河南省洛陽から残石が発見された。これはその中でも特に大型の残石である。

古文、小篆は現存する作例が少なく、この作品の存在は重要である。特に小篆は、字形も優れているばかりか、縦画の末筆を尖らせる工夫も見られ、当時の小篆の書法を現在に伝えている。隷書は、後漢時代の華やかな隷書と較べると固さが目立つが、ハライを持つ画が伸びやかに強調された書風である。