平成14年度 「 森 」 熊谷 直人
ページID:137003760
制作者より | 森のイメージをきっかけとして制作した作品である。2メートルを超える巨大な画面を細い画相筆による色彩の点描で埋め尽くしていくという手法によって制作した。長い時間をかけて画面に施される細かな作業のすべてが画面に構築されてその効果が画面にあらわれる、描けば描くほど制作に費やした熱量が画面に反映され画面の力が増していくような描き方である。はじめに薄く溶いた流動的な絵の具を刷毛によって画面に垂らし、偶発発生した有機的なかたちをもとに色彩の点を重ねていった。透明性のある油絵具の色彩が細やかに重なり密集することで生まれる絵具自体の美しさと有機的な形態によって画面に固有の力が生まれるのではないかと考えていた。それは森の姿を描くというよりも、私が森から感じる美しさと同じ領域に作品を到達させようとする試みである。 | |
---|---|---|
作者の紹介 | 1978 年 | 東京に生まれる |
1999 年 | 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学 | |
2003 年 | 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 | |
2005 年 | 東京藝術大学大学院修士課程美術学部絵画専攻油画修了 アーティストグループ Stump 共同設立 | |
2006 年 | Gallery Stump Kamakura 共同設立 東京藝術大学油画科ティーチングアシスタント | |
2007 ~ 2009 年 | ベルリンにて活動(2007-2008 文化庁研修員) | |
2011 年 | 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻(油画)修了 | |
主な展示会 | 2000 年 | 「久米賞受賞者展」東京藝術大学(東京) |
2001 年 | 個展 空木画廊(東京) | |
2003 年 | 「東京藝術大学美術学部 卒業制作展」東京都美術館(東京) 「卒業制作選抜展」東海村ステーションギャラリー(茨城) 「ARTISTS BY ARTISTS」六本木ヒルズタワー(東京) 「GAGA展」東京藝術大学(東京) | |
2004 年 | 個展 銀座スルガ台画廊(東京) 「シェル美術賞2003>2004」代官山ヒルサイドフォーラム(東京) 「GEISAI 5」パシフィコ横浜(横浜) 「4人展」東京藝術大学(東京) | |
2005 年 | 「東京藝術大学美術学部 修了制作展」東京藝術大学美術館(東京) 「谷中日和」ギャラリーJ2(東京) 「台東区長賞展」東京藝術大学(東京) | |
2006 年 | 個展 Gallery 覚(東京) 個展 0467(神奈川) 「キミ・ボクはいない~晴れ晴れ」Gallery Stump Kamakura(神奈川) | |
2007 年 | 「A@A アート・アグネス アートフェア2007」 アグネスホテル アンド アパートメンツ東京(東京) | |
2008 年 | 「leaves」Murata&Friends(ベルリン) | |
2009 年 | 個展 "pd" gallery teo(東京) 「キャラバン隊」なびす画廊(東京) | |
2010 年 | 個展 "project N" 東京オペラシティアートギャラリー(東京) | |
2011 年 | 「SCENE1」TIME&STYLE MIDTOWN(東京) 個展 gallery Teo(東京) | |
2012 年 | 個展 アートフロントギャラリー(東京) 「神奈川県美術展」神奈川県民ホール(神奈川) | |
2013 年 | 個展 アートフロントギャラリー(東京) 「世界絵画大賞展」東京都美術館(東京) 「Imago Mundi」Fondazione Querini Stampalia(ベネチア) | |
2015 年 | 個展 AYUMI GALLERY/CAVE(東京) | |
受賞歴 | 2000 年 | 久米賞 |
2003 年 | 台東区長賞、O氏記念賞 ARTISTS BY ARTISTS入選 | |
2004 年 | シェル美術賞2003>2004入選 | |
2005 年 | 大学院修了制作帝京大学買い上げ | |
2007 年 | 日本文化庁平成19年度新進芸術家海外留学制度1年派遣研究員(ベルリン) | |
2011 年 | ホルベインスカラシップ | |
2012 年 | 神奈川県美術展入選 | |
2013 年 | 世界絵画大賞展入選 |