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第3章 台東区教育ビジョンについて

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更新日:2010年10月22日

 教育委員会では、この適正規模適正配置を実行するとともに、これからの台東区の教育のあり方を検討するため、教育ビジョンの策定に着手しました。

 21世紀には、特にバイオ関連の科学の発展や情報通信技術によるIT革命など、社会構造の変化が予想されます。また、今世紀から続いて少子・高齢化の社会現象がさらに進行していきます。

 こうしたなかで、児童・生徒が、時代を超えて変わらぬモラルを守りながら、変化に柔軟に対応できるような資質・能力を身につけることが不可欠であり、国の中央教育審議会や教育課程審議会の答申においても、課題の解決に向けて、新しい学校づくりを進めることが示されています。

 また、学校教育法施行規則の一部改正により、「地域に開かれた学校づくり」を推進するための学校評議員制度の導入が進められ、地域・家庭・学校が一体となって、学校運営を進めていくことが求められる時代となっています。

 教育委員会では、このような教育改革の流れと時を同じくして、子どもの生きる力を育み、一人ひとりの個性を生かした教育を目指した改革を実現するため、各学校がそれぞれの児童・生徒や地域の特性を生かした「特色ある学校づくり支援事業」を平成10年度から推進し、一定の成果を上げてきたところです。

 特色ある学校づくりについては、具体的には、小中学校における国際理解教育、情報教育、芸術・文化教育の推進など、これからの時代に対応する多様な教育が考えられます。新学習指導要領においても、総合的な学習の時間をはじめとして、全ての教育活動において、特色ある教育を推進する基盤が整えられています。

 児童・生徒は、心身の発達に伴い、「家庭から地域へ、地域からさらに広い社会へ」と、生きる世界を拡げていきます。そして、その過程で、社会や自分自身の将来に対する意識を高め、責任を自覚しながら自分のよさを掘り起こし、それを伸ばそうとする意欲を持つようになります。

 このような人の成長の過程を考慮し、特に、中学校では、基礎的な資質の育成を十分に行いつつ、個性の発掘・伸長を可能にする特色ある教育を推進する学校を整備するとともに、生徒の主体的な学校選択に応じられるよう、通学区域の自由化を検討する必要があります。

 現在策定中の教育ビジョンは、21世紀の学校や生涯学習社会づくりについて、広い範囲にわたって総合的に検討するなかで、具体的な施策を提示し、それに基づいて、児童・生徒が生きる力を育み、一人ひとりの個性を生かせる教育を目指した台東区の教育改革を実現していくためのものです。

 適正規模適正配置は、こうした教育改革を成し遂げるための土台となる教育環境を整備する役割を担っています。例えば、学校においては、多様な教育活動を推進するためや社会性を育成するには一定以上の児童・生徒数が必要です。そのためには、適正規模の学校であることが不可欠です。教育委員会は、この適正規模適正配置の実現を今日言う改革実現の第一歩と考え、教育ビジョンの策定のなかで、特色ある教育内容や開かれた学校づくりなどについて十分検討してまいります。

おわりに

 今回の適正規模適正配置の実施は、台東区の小中学校が直面している児童・生徒数の減少に緊急に対応し、21世紀を担う子どもたちの「生きる力」を育む教育環境の整備にぜひとも必要です。教育委員会は、より良い学校教育を進めるために基本方針を定めました。これから、この基本方針を区民の皆様にご説明し、ご理解をいただきながら進めてまいります。

 一方、学校は、まちづくりや防災、コミュニティ活動の拠点といった点で地域に暮らす人々のための施設という役割も持っております。教育委員会は、今後、基本方針に基づく対応策の実現に伴って生じる課題についても、それぞれの関係部署と十分な連携を図ってまいります。

お問い合わせ

学務課学事係

電話:03-5246-1411

ファクス:03-5246-1409

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