はじめに
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更新日:2010年10月22日
台東区は、「思いやり」や「ふれあい」といった下町の心を大切にしながら発展してきたまちです。地域の人々の教育にかける思いは強く、まちが、学校や子どもたちを育ててきました。
今、21世紀を目前にして子どもたちを取巻く環境は、核家族化、少子化の進行、生活様式の変化、価値観の多様化などのさまざまな要因により大きく変化しています。
特に本区の人口減少及び少子化は、児童・生徒数の減少とそれに伴う学校の小規模化を生み出し、教育にさまざまな影響を及ぼしています。子ども同士で切磋琢磨する機会が減少したり、人間関係・交友関係が固定化するなど多様な見方・考え方が育ちにくくなり、また、部活動や地域における伝統行事等も成立しにくくなるなど、豊かで健やかな心の成長への影響が懸念されています。
このような状況を踏まえて、教育委員会は平成8年9月に第二次台東区立小中学校適正規模適正配置審議会(以下「審議会」という)を設置し、検討をお願いいたしました。
審議会では、これからの子どもたちの教育環境という、大変重要な検討内容について、十分な討議を経て平成11年10月にその結果の報告(答申)を取りまとめていただきました。
教育委員会は、審議会が基本とした
- 1.教育上の観点を最優先にする
- 2.長期的な視点に立って多角的な検討を行う
- 3.通学区域の見直しも含めて考える
- 4.現行の学級編制基準を前提にする
の4つの視点を尊重しつつ、国の教育改革の動向も見ながら基本方針の策定に入りました。また同時に、審議会の結果を多くの方にお知らせし、多方面の方々から貴重なご意見をいただきました。これらのお寄せいただいたご意見、ご要望、ご批判などは、その一つひとつを検討し、基本方針の参考としました。
教育委員会は、何よりも21世紀を担う子どもたちが「生きる力」を身につけられる教育環境を整備するという視点から、ここに台東区立小中学校適正規模適正配置についての基本方針をお示しいたします。
今後は、この基本方針に基づいて、「台東区らしさ」を失うことなく、次代を担う子どもたちが、新しい時代を切り拓く能力と豊かな心を育成できる教育環境の整備に全力を尽くしてまいります。
長期間にわたり、ご審議いただいた審議会の委員の皆様方、貴重なご意見をお寄せいただきました区民、PTA、同窓会の皆様方、その他多くのご協力いただいた方々に感謝申し上げます。
この基本方針の実現にあたっては、子どもたちの教育環境の整備と学校教育の充実に、さらなるご理解とご協力とをお願いいたします。
目次
- 1.適正規模について
- 2.通学区域の考え方について
- 3.適正配置について
- 4.対応策の考え方
(1)対応を要する学校
(2)適正規模適正配置の対応策
(3)対応策の実施時期
(4)対応策を実施するにあたっての配慮
(5)対応を要する学校における就学の取扱い
- 1.小学校について
(1)特色ある教育と開かれた学校づくりの推進
(2)具体的な対応
- 2.中学校について
(1)特色ある学校づくりの推進
(2)具体的な対応
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