（仮称）北上野二丁目福祉施設基本設計・実施設計業務委託 事業者選定委員会

（仮称）北上野二丁目福祉施設基本設計・実施設計業務委託の実施にあたり、委託事業者をプロポーザル方式により適正に選定するため、（仮称）北上野二丁目福祉施設基本設計・実施設計業務委託事業者選定委員会を設置しました。

令和5年12月7日　17時30分から

台東区役所3階301会議室

・募集要項について
・設計業務委託仕様書について
・採点基準について
・第2次審査　タイムスケジュールについて

令和6年1月29日　13時から

台東区役所10階1001会議室

・第1次審査の結果について
・第2次審査対象者の選定について

令和6年3月15日　9時から

台東区役所4階庁議室

・プレゼンテーション及び質疑応答
・意見交換
・優先交渉権者・順位決定

　本プロポーザルは、参加表明があった9社を第1次審査で設計業務の実績等の評価により5社に絞り、技術提案を辞退した1社を除く4社による第2次審査において、「株式会社石本建築事務所東京オフィス（以下「同社」という。）」が新たな施設における設計業務の優先交渉権者となりました。

　第2次審査に向けて提出された4社の技術提案書は、どれにも各社が心血を注いだ様々なアイディアが展開され、プレゼンテーションに向けて選定委員から大きな期待が寄せられました。第2次審査では、プレゼンテーションにおける技術提案書の力説と、選定委員との熱心な質疑応答によって、採点はかなり厳しいものとなりました。また、本プロポーザルの目的が提案の選定ではなく、事業者を選定することからも、評価は極めて難しいものでした。どの事業者においても基本計画の理解や高い設計能力が認められる中で、利用者に対する考え方や建物の機能及びデザインについて、他社を一歩リードする形で結果として同社が選定されたものと理解しています。

　同社に対する評価では、単に基本計画に沿った方針ではなく、独自の検討によって計画を再構築したプロセスや潜在的要支援者という概念での施設利用者に対する整備方針、さらには、利用者や住民の提案に柔軟に対応できる力量などが選定委員の意見として挙げられています。一方で、施設利用者の概念に対する疑問点や、全提案者にも言えることとして、福祉施設を設計していくという細やかな提案がなく、イメージなどによりがちになっていたことなどが指摘されています。

　先に述べたように、本プロポーザルは事業者の選定を目的としています。選定された同社に向けて、基本計画を踏まえて技術提案されたアイディアをどう具現化していくかの検討に加え、関係者とのコミュニケーションを密にし、職員を含め利用者の使い勝手に配慮した、区民にとってより良い施設となるよう設計業務に当たられることを強く要望し、選定委員会の講評といたします。

　最後に、多大な労力と時間をかけて提案をされた事業者の皆様には、選定委員一同、心からの感謝を申し上げます。