食べ物に配慮が必要な方の備え
ページID:815047284
更新日:2023年3月10日
災害が発生すると、いつものように食べ物を手に入れることが難しくなります。
そんな時、乳幼児、噛む・飲み込む機能が低下した方、食物アレルギーの方など、食べ物に配慮が必要な方は食べられるものが限られてしまいます。
災害時にも出来るだけ普段に近い食事がとれるように、自分にあった食品を備えておくことがとても大切です。
どれくらいの量が必要?
育児用ミルク、離乳食、アレルギー対応食品、噛む・飲み込むことが難しい方向けの柔らかいおかゆ等の食品のことを「特殊食品」と言います。
避難場所によって、特殊食品の備蓄状況は異なるため、災害時に配られた食品が食べられないことも少なくありません。 自分たちで備えておくことがとても大切です。
備蓄量は少なくとも2週間分は準備しておきましょう。
それぞれのポイント
1.乳幼児のいるご家庭
ミルクの備え
普段母乳を与えている方も、災害時は様々な影響で母乳量が減ったり出なくなることもあります。 普段から育児用ミルクを使われている方はもちろん、母乳が足りない場合に粉ミルクを活用することもできます。
- 備えておくと良いもの
粉ミルク、哺乳ビン(紙コップ、スプーンなどでも代用可)、飲用水(国産のミネラルウォーター)
液体ミルクなら調乳不要。 缶や紙パックタイプは哺乳瓶や紙コップなどに移して飲ませてあげます。 (飲み残しは捨てる)
- 大切なこと
災害時、一時的に母乳が出なくなっても、赤ちゃんはお母さんのお乳を吸うことで安心します。 また、吸わせ続けることで、再び母乳が出てくるようにもなります。 慣れない環境での生活ですが、お母さんと赤ちゃんがともに元気でいることが大切です。 困ったことがあったら医療・栄養のスタッフに相談し、頑張り過ぎないようにしましょう。
離乳食の備え
離乳食は月齢に応じて食べ物の形態や固さが変わります。 市販のレトルト離乳食は、パッケージに対象月齢の目安が書かれているので、商品を選ぶ際は確認して選びましょう。
成長して形態がステップアップしても、前の月齢のものも使うことができます。
在庫数や期限を確認しながら日頃の食事に取り入れるなど、普段から食べ慣れておきましょう。
2.噛んだり飲み込むことが難しい方
「スマイルケア食(外部サイト)」を知っていますか?
噛む・飲み込むなどの食べる機能が弱くなった方や、栄養状態が良くない方などを対象とした介護食品のことです。
レトルトの介護食品やとろみ調整食品など、食べる機能に応じて様々な種類があり、近隣のドラックストアなどで購入できます。
また、飲み込むことが難しい方は、水分補給にゼリー飲料を備えておくと良いでしょう。
3.食物アレルギーがある方
アレルギー対応食品は、災害時は特に手に入りにくくなると言われています。 まずは、普段から食べ慣れているものや、食べられることが確認できているものを用意しましょう。 主食・主菜・副菜のバランスを意識して選ぶこともポイントです。
食品以外にも気を付けたいのが食器や調理器具です。 他の人が使った食器や器具などから、誤って原因食物を食べてしまう恐れもあります。 調理で使うものは自分専用のものを用意したり、しっかりと洗って使うようにしましょう。
支援物資を活用するときは、パッケージに記載されているアレルギー表示や原材料表示をよく確認しましょう。
「災害時の食の備え」についてはこちらもご覧ください
要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド(農林水産省)(外部サイト)
都民の備蓄推進プロジェクト(東京都防災ホームページ)(外部サイト)
お問い合わせ
台東保健所 保健サービス課栄養担当
電話:03-3847-9440
ファクス:03-3847-9467