びわ湖長浜KANNON HOUSEの催しについて

　「びわ湖長浜KANNON HOUSE」（台東区上野）は、台東区と「特定分野における連携に関する協定」を締結している滋賀県長浜市が、「東京にある、長浜の観音堂」をコンセプトに設置している、情報発信拠点施設です。長浜の本物の観音像を約2ヶ月交代で展示し、観音信仰文化をはじめとする長浜市の情報を広く発信しています。
　9月から10月にかけて、びわ湖長浜KANNON HOUSE等で開催されるイベントについて、お知らせします。

令和元年9月14日（土曜日） 11時から、14時から（各1時間程度）

びわ湖長浜KANNON HOUSE

長浜城歴史博物館の秀（ひで）平（ひら）文（ふみ）忠（ただ）館長が、展示中の源昌寺の観音さまについて話します

令和元年9月16日（月曜日・祝日）14時から16時

浅草文化観光センター　大会議室（台東区雷門2丁目18番9号）

先着50名（事前予約制）

トンネル探求家である花田欣也（はなだきんや）氏が、長浜の近代化を支えたトンネルなどについて話します

令和元年10月5日（土曜日） 11時30分から16時

びわ湖長浜KANNON HOUSE

現役ガイドの上野（うえの）英子（ひでこ）氏がびわ湖長浜KANNON HOUSEに来ます。11時30分から、14 時から ( 各 30 分 ) に「観音の里ふるさとまつり」について話します

※全ての催しにおいて参加費は無料ですが、席に限りがあります。
※要予約のイベント申込は「ご希望の会場名」「氏名」「人数」「連絡先」を明記し、びわ湖長浜KANNON HOUSE　＜ info@nagahama-kannon-house.jp ＞　までご連絡ください。

8月27日（火曜日）から10月27日（日曜日）まで

聖観音坐像（せいかんのんざぞう）（長浜市余呉町上丹生（よごちょうかみにゅう）「源昌寺」）

以下の展示解説参照

令和元年8月27日より展示
聖観音坐像
長浜市指定文化財
平安から鎌倉時代（12世紀）
木造　
古色　
彫眼　
像高37.5センチメートル

上丹生（かみにゅう）薬師堂（やくしどう）内陣の厨子内に安置される通形の聖観音像。
垂（すい）髻（けい）を結い花冠を戴き、天（てん）冠（かん）台（だい）を着ける。半眼、閉口。耳朶（じだ）環状で中央を貫通しない。条帛（じょうはく）・天衣（てんね）を着ける。右腕は肘を曲げて掌をほぼ正面に向け、左腕は肘を曲げて未敷（みぶ）蓮華（れんげ）を執る。右脚を上にして結跏趺（けっかふ）坐（ざ）する。現状古色を表すが、全身に染料をかけるか。頭体幹部は両肘までを含んで地付（じつき）までヒノキの一材製。木芯は像後方に外し内刳（うちぐり）しない。両肘以下、天衣垂下部、脚部材、裳先（もさき）は別材。
低く抑えた垂髻や、丸みを帯びた顔や肩、奥行の浅い体つきなど平安時代末期にさかのぼる古風さを残す。長く引いた目に強くすぼめた口元、小さく括（くく）った顎といった個性的な表情、刻線で表す線状の衣文（えもん）線（せん）、木目を見せる素木（しらき）造りは、建保三年（1215）作の秘仏本尊や、翌年つくられた近隣の洞寿院（とうじゅいん）観音堂（長浜市余呉町菅並）の観音菩薩立像に通じる。平安末から鎌倉時代初期（12世紀）の作。