基本構想
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更新日:2019年2月21日
基本構想 (平成30年10月策定)
基本構想とは
基本構想とは、概ね20年後を展望して、台東区の将来像を描き、それを区民や地域で活動する団体などと一体となって実現するための、区政運営の最高指針となるものです。
基本構想は、概ね20年後を想定した区の目指す姿である「将来像」と将来像を実現するための目標である「基本目標」、区政運営の基盤となる考え方を示した「多様な主体と連携した区政運営の推進」で構成しています。
第1章 将来像
世界に輝く ひと まち たいとう
住む人、働く人、訪れる人、すべての人々は、安全安心で多様性が尊重された社会の中で、希望と活力にあふれ、いきいきと活躍しています。
長い間、積み重ねられてきた歴史や、まちに息づく多彩で粋な文化は、台東区を輝かせる光として、人々の誇りや憧れであり続けています。
台東区は、「ひと」も「まち」も輝くことで、世界中の人々を惹きつけ、ともに更なる活力と魅力を生み出す「世界に輝く ひと まち たいとう」の実現を目指します。
基本目標
基本目標1 あらゆる世代が生涯にわたって成長し輝くまちの実現
子供は輝かしい未来への希望であり、子供達の健やかな成長は、人々の切なる願いです。台東区には、支え合いや助け合いという、古くから培ってきた地域の力があり、これまでも家庭や地域が一体となって子供の成長を支えてきました。台東区はこうした力を活かして、子供達が笑顔にあふれ、のびのびと育ち、地域全体でその成長を温かく見守るまちを実現します。
また、世界に飛躍し未来を創造する子供を育むため、まち全体を人が成長するための環境として捉え、豊かな文化や歴史、伝統などを活かした教育を推進しています。台東区は、こうしたかけがえのない財産を活かし、学校、家庭、地域の信頼と支え合いの中で、未来を担う子供達が、多様化・国際化する変化の激しい社会に対応し、創造性豊かに、たくましく生きる力を身に付けられる教育を推進します。
さらに、台東区には、数多くの文化施設や学術・教育機関などが集積し、人が生涯にわたって学ぶための環境が整っています。また、互いに学び、支え合い、高め合える地域社会を築くための土壌があります。台東区はこれらを最大限に活用して、学んだ成果を社会に活かし、生涯にわたって誰もが生きがいのある心豊かな生活を享受できるまちを実現します。
子供から高齢者まで、人は、いくつになっても、豊かな人間性を養い、心身ともに健やかに成長することができます。台東区は、家庭や学校、地域と一体となって、区民が成長していくための多様な機会を創出していきます。そして「あらゆる世代が生涯にわたって成長し輝くまち」を実現します。
基本目標2 いつまでも健やかに自分らしく暮らせるまちの実現
台東区は、地域組織力の強さを背景に、地域における自主的な健康づくりと支え合いを推進しています。健康であることは、いきいきとした豊かな生活を送る礎であり、人々の願いでもあります。台東区は、区民や地域と一体となって、生活の質の向上と健康寿命の延伸を目指し、誰もが安心して、健やかに過ごせるまちを実現します。
また、台東区には、困ったことがあれば皆で助け合う地域性が古くからあります。地域で互いに支え合い、つながりを大切にすることは、誰もが住み慣れた地域でいきいきと安心して暮らし続けていくために必要不可欠なことです。台東区は、地域と連携して、区民一人ひとりの尊厳を守るとともに、誰もが社会の大切な一員として生きがいを持って活躍し、自分らしい生活を営める環境を創出していきます。
医療や福祉などの社会保障は、生活の豊かさの基礎をなすものです。また、「健康で長生きをしたい」という思いは、すべての人々が持つ願いです。台東区は、医療や介護が必要となった場合でも、区民が安心して生活を送ることができるよう、保健、医療、福祉サービスを相互に連携させて、ニーズに応じた適切なサービスを提供していきます。そして、「いつまでも健やかに自分らしく暮らせるまち」を実現します。
基本目標3 活力にあふれ多彩な魅力が輝くまちの実現
台東区は、名所や旧跡の数々を擁し、まちや日々の暮らしの中に、江戸の粋と人情、歴史と文化が息づいています。幾多の先人たちによって、今日まで築き上げられた、多彩で粋な文化は、区民の誇りであり、このまちを成長・発展させてきた力の源です。台東区は、文化の力を最大限に活かして、人々の心豊かな生活を実現し、まちの魅力と活力を向上させます。
また、古くから商工業の中心地の一つとして栄え発展してきた台東区に、今なお集積する多種多様な産業は、このまちの個性と魅力です。産業の振興は、まちに活力を生みだすとともに、区民生活の向上につながります。台東区は、企業の持続的な成長と、多種多様な産業の集積を一層向上させて区内産業の更なる振興を図ります。
さらに、豊富な地域資源、四季折々の行事などの多彩な魅力により、台東区には世界中から多くの人々が訪れています。観光は、地域の賑わいの創出や、地域経済の活性化に大きな役割を果たします。台東区は、世界に冠たる観光都市として、世界中の人々を惹きつけるとともに、区民との相互理解を促進させて、誰もが満足し、持続的に発展し続ける質の高い観光地を形成します。そして、観光の力を活かし、区民生活の更なる向上を図ります。
世界中から多様な人々が訪れる台東区では、長い歴史と伝統に裏打ちされた文化や産業が、新たな感性と出会うことで、新しい魅力が生まれ、まちの輝きが増しています。そして、その輝きがまちの繁栄を確固たるものとします。台東区は、文化と産業、そして観光の力を連動させて、その力を最大限に高め、輝かしい未来への創造につなげていくことで、「活力にあふれ多彩な魅力が輝くまち」を実現します。
基本目標4 誰もが誇りや憧れを抱く安全安心で快適なまちの実現
台東区には、今なお歴史を感じる街並みや、緑・水辺といった自然など、数多くの地域資源が存在し、時代の流れとともに、それぞれの地域が独自の輝きをもって成長してきました。台東区は、こうした地域ごとの特色を活かして、個性豊かな街並みや、まちの活力を創出していきます。
また、台東区には、豊かな人情と温もり、支え合いを基調とする地域性が今日まで引き継がれ、災害や犯罪に強いまちを築くための土壌があります。台東区は、こうした強みを活かしながら、地震・水害をはじめとする災害や犯罪の危険から、区民や来街者の生命と財産を守り、まちの安全安心を確保していきます。
さらに、隅田川や上野の山といった自然は、人々に安らぎや癒しを与えます。こうした自然を未来に引き継ぐとともに、環境負荷の少ない社会を構築していくことは、現代に生きる私たちの使命であります。台東区は、地球環境に優しい社会への転換を一層進め、区内の自然を次世代へ継承し、誰もが住みよい、快適で潤いのある都市環境を創出していきます。
住む人、働く人、訪れる人にとって魅力のある持続可能なまちにするためには、長い歴史の中で育んできた地域の資源を活かして、個性豊かな街並みやまちの活力を創出するとともに、誰もが安全安心で快適に過ごすことができる環境を整えていくことが必要です。台東区は「住みたい」、「働きたい」、「訪れたい」と思えるまちづくりに取り組み、「誰もが誇りや憧れを抱く安全安心で快適なまち」を実現します。
多様な主体と連携した区政運営の推進
「世界に輝く ひと まち たいとう」の実現を図っていくためには、4つの基本目標を着実に達成していく必要があります。
そのためには、平和で、多様な人々が活躍できる地域社会を築き上げ、区民や地域で活動する団体、国内外の都市や地域など多様な主体と協働・連携していくほか、持続可能な行財政運営に取り組んでいくことが重要です。
そこで、区政運営の基盤となる考え方を以下のとおり定め、将来像の実現に向けて取り組んでいきます。
平和と多様性の尊重
世界の恒久平和は人類共通の願いであり、平和は都市の繁栄と豊かさの礎となるものです。台東区は平和な社会を次の世代に確実に引き継いでいくために、恒久平和の実現に向けて取り組んでいきます。そして、年齢、性別、国籍、障害の有無などにかかわらず、すべての人々の人権が尊重され、いきいきと生活し、多様な人々が様々な場面で活躍できる地域社会を構築していきます。
パートナーシップの促進
支え合いを基調とする地域性を活かして、区民や町会のほか、NPOや企業など、多様な主体間の協働や、それらと行政とのパートナーシップを確立し、地域の活性化や課題解決に取り組んでいきます。
国内外の都市・地域との連携
国や東京都をはじめ、他の自治体とも連携しながら、災害対策などの様々な課題に取り組んでいきます。また、将来にわたり、台東区が活力ある地域社会を維持し、更なる発展を遂げていくために、国内外の都市や地域との連携・交流を深め、互いの魅力を高め合いながら、共存・共栄を図っていきます。
持続可能な行財政運営
将来を見通した総合的な計画に基づき、社会経済状況の変化や、行財政制度の変革を見据えながら、区政を展開していきます。また、柔軟な組織運営や先端技術の活用のほか、教育、福祉、産業、まちづくりといった各分野の取り組みの連携などにより、効果的・効率的で、持続可能な行財政運営を推進していきます。
台東区基本構想 中間答申に対するパブリックコメント実施結果
台東区基本構想 中間答申に対するパブリックコメント(意見公募手続)を平成30年5月25日から平成30年6月22日まで実施し、皆様から貴重なご意見をいただきました。誠にありがとうございました。
お寄せいただいたご意見と、ご意見に対する区の考え方は、次のとおりです。
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