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2025
年12月をもって、3期12年の教育委員を、微力ながら、無事全うすることができました。多くの方々に支えていただきましたこと、心より御礼申し上げます。
委員就任にあたり、当時の教育長故和田先生から、台東区には江戸から続く素晴らしい文化や伝統、歴史がある、この豊かな文化を、次代を担う子供たちにつなげていきたいという熱いご依頼があったことを今も鮮明に記憶しております。そして、委員としての活動の中で、台東区内のそこここに残る土地の記憶、人々のつながり、多様で多彩な文化資源の存在を改めて深く知るとともに、堪能させていただきました。世界中から人々が訪れる浅草寺、江戸の鬼門を守った寛永寺をはじめとする多くの寺社仏閣、谷根千等の
懐かしい街並み、伝統工芸や能楽等台東区ゆかりの人間国宝の方々、国宝美術工芸品のほぼ1割を収蔵する東京国立博物館、ル・コルビュジエの代表的建築物で世界遺産の西洋美術館、日本初の西洋式音楽堂である奏楽堂等々。この稀に見る豊かな文化的土壌で育つ子供たちには、日々の生活の中で、自ら文化を実践、体験し、アイデンティティや自己認識の基点をしっかりと育んでいってほしいと切に願っております。
世の中の動きは速く、不透明感も増す中、長い人生を豊かに幸せに過ごすための基礎を作るのが教育です。そして、確かな学力もさりながら、生きるための知恵を育むのは文化だと思います。子供たちの健やかな成長と台東区の教育行政のますますのご発展を心から祈念いたしております。
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