刺繍仏涅槃図
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更新日:2024年2月20日
安楽寺
平成17年登載
本図は、大型の画面(縦230センチメートル、横149.4センチメートル)に刺繍で涅槃図を表したものです。このような大型の刺繍仏涅槃図は、全国では約20点の類例が確認されていますが、多くは17世紀半ばから18世紀末に制作されました。本図も17・18世紀頃に制作されたものとみられます。
銘文には、知恩院門跡二世の尊光法親王(1645~1680)が関東滞在の時に安楽寺に寄付したと記されています。幕末維新の頃に他の所有となりましたが、明治13年(1880)に安楽寺に買い戻されました。震災・戦災を免れて今に伝来しています。
金箔の地に、藍・緑・茶・紫・紅などの多彩な糸を用いて、細やかな刺繍がほどこされています。中心となる釈迦は金糸を用いた華麗な姿で表し、周囲で菩薩・仏弟子・俗人・動物が悲嘆慟哭する様子も、表情豊かに表現されています。
地の金箔や、釈迦の金糸など、金色で印象づけられる本図は、現在も華やかな雰囲気を残していますが、制作当初はより華麗なものであったと思われます。
刺繍仏涅槃図
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