台東区ゆかりの人物
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更新日:2023年5月26日
台東区にゆかりのある主な人物を紹介します。
朝倉文夫(あさくらふみお)
1883-1964
彫刻家
朝倉文夫は、大分県大野郡池田村(現豊後大野市)に生まれ、19歳の時に実兄の彫塑家渡辺長男(おさお)をたよって上京し、彫塑と出会います。
翌年には東京美術学校(現東京藝術大学美術学部)に入学し、本格的に彫塑を学びはじめました。第2回文部省美術展覧会に初出品した作品が最高賞を受賞。その後も官展で受賞を重ね、彫刻家としての地盤を固めます。母校で教鞭をとる傍ら「朝倉彫塑塾」を主宰し、後進の育成にも努めました。多年にわたり日本彫刻界を牽引し、中心的な存在として活躍しました。
中村不折(なかむらふせつ)
1866-1943
洋画家、書家
中村不折は、明治・大正・昭和にわたり、洋画界と書道界の両分野において大きな足跡を残した人物です。
画家を志した不折は、小山正太郎に師事し本格的に絵を学びます。明治34年にはフランスへ留学し約4年間かけて人物画を学びました。帰国後、太平洋画会で活躍するとともに、文部省美術展覧会(文展)審査員、帝国美術院会員をつとめました。
洋画家として出発した不折にとって大きな転機となったのは、明治28年正岡子規とともに日清戦争従軍記者として中国へ赴き、約半年をかけて中国、朝鮮半島を巡り、拓本や考古資料を日本へ持ち帰りました。書の古典から多くを学び、なかでも北派の書を根底とした、不折独自の大胆で斬新な書風を展開しました。
また、明治の文豪たちとの親交も深く、夏目漱石『吾輩ハ猫デアル』の挿絵や、島崎藤村『若菜集』、伊藤左千夫『野菊の墓』などの装幀・挿絵も手がけています。
樋口一葉(ひぐちいちよう)
1872-1896
小説家、歌人
樋口一葉(本名・奈津)は、現在の千代田区に生まれました。
17歳の時に父親が他界し、若くして戸主となった一葉は、半井桃水に師事し、小説を書いて生計を立てようと決意しますが、当時は女性が小説を書いて原稿料を手にすることは極めて困難な時代でした。それでも小説家へのこころざしを諦めることなく、「大つごもり」「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」など、日本の近代文学に燦然と輝く数々の名作を遺しました。
山下清(やましたきよし)
1922-1971
画家
山下清は、東京市浅草区田中町の出身と言われており、区立石浜小学校にも通学しました。
緻密で色鮮やかな貼り絵は、独特の世界を確立しており、映画やテレビドラマによって、広く知られる存在となりました。「日本のゴッホ」や「裸の大将」などと呼ばれ、多くの人々に親しまれています。
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