令和5年度台東区長奨励賞受賞作品が決定しました
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更新日:2024年3月25日
令和5年度台東区長奨励賞受賞作品
彫刻科
作品名《踊れないなら さようなら》
作者 藤崎りら
【素材】樟
【作品に対するコメント】
楽しむべきときに、変に真面目になったり、照れてモジモジしたくない。楽しむべきときは、もどかしい気持ちを持たずに、堂々と楽しみたいと私は思います。「楽しみきれなくていいの?踊れなくていいの?」そう語りかける作品です。この作品のように、座っても尚踊り続けてしまうような人でありたいです。
彫刻科
作品名《Detach and Adhere》
《カモメと絨毯》《電柱の風景》
作者 本岡景太
【素材】紙・酢酸ビニル系樹脂・木
【作品に対するコメント】
ある時の紙の「ひと貼り」を張り付ける瞬間、眼から視覚の単位を世界へ放つかのような感覚がやってきた。見ることと触れることとが一緒になってしまったかのような瞬間だった。それからずっと作品の中の世界と外の世界とは繋がっているかもしれない。このふてぶてしさ。出たり入ったりをしながら、作品がついにこの現実に立つ時を待った。そうだ、カモメがどこからきたのか私は知らない。
工芸科
作品名《Hysteria》
作者 小栗佑果
【素材】銀
【作品に対するコメント】
植物の帯化という現象をモチーフとしている。帯化とは突然変異のほか、昆虫などによって傷がついた際に独自の姿勢で成長していく現象である。植物が形を変えて異なる方向に成長するように、人々も社会や他者の影響を受けて傷がつき、自己探求と成長を経験する。そしてこの作品は単なる装身具を超えるように、外部からの影響を受けた心の内なる歪みを身体と密接に関連付けさせるため、ブローチとして表現した。
工芸科
作品名《echo》
作者 西村柊成
【素材】絹・酸性染料
【作品に対するコメント】
さまざまな種の動植物と、それらの生と死が共生する森。命の始まりと終わりが同時に存在し、絶えず変化を続ける森という空間に、大学生活が終わり、新しい生活の始まりを迎える自身の現在の状況が重なった。この作品は「始まりと終わり」をテーマに、夜明けや夢の終わりを連想する森の風景を、絵絣技法を用いて制作した。刷毛染めで木々や大地の抽象的な輪郭を、織り紋様で森に響く音のゆらぎや風の流れを表現している。
デザイン科
作品名《Helmet Transform!》
作者 中川智貴
【素材】3DCG・レジン・紙
【作品に対するコメント】
今作品は、作者である私自身と、この学舎に入学し4年間で育った劣等感からの解放をテーマに制作したものです。他人にないものは何か、そんなことを悶々と考えた4年間。気付けば私の中には周りへの劣等感が強く根を張っていました。 私が唯一劣等感から免れて解放できる瞬間は、バイクに乗っている時。生身の体を路上に投げ出しているその瞬間だけは、日々の生活からの解放を与えてくれ、ヘルメットを被るときはなんだか少しだけ強くなれたような気がします。劣等感から解放され、自分らしさを胸に生きていくために. . .いざ!ヘルメットトランスフォーム!
デザイン科
作品名《スマホ依存症向け、ちょっとした勇猛な選択肢》
作者 林宋其
【素材】レジン・木材・スタイロフォーム・その他塗料など
【作品に対するコメント】
スマホじゃなくてもイイかもね。みなさんスマホはよく使いますね。どこかへ行く時はマップを、ご飯食べる時はランキングを。その時に、よしスマホを使おう!と思いましたか?ほとんど思わないですよね。そのスマホを無意識に使っている間に、他に何かができたかもしれません。でもネットから切り離されるのは怖いこと。勇気を持てる形に仕上げました。スマホを使うことは悪じゃないけれど、何ができたかは考えておきたいし、余白には目を向けたいですね。
受賞作品の展示について
上野中央通り地下歩道内展示ブースの様子
受賞作品は、区民の皆様をはじめ多くの方々にご覧いただけるように、上野中央通り地下歩道内展示ブースに展示しております。
ぜひ、お立ち寄りください。
※地下歩道内展示ブースの場所は、こちらの地図でご確認ください。
これまでの受賞作品
これまでの受賞作品は、台東区ヴァーチャル美術館でいつでもご覧いただけます。
(台東区ヴァーチャル美術館はこちらから)
※台東区ヴァーチャル美術館は、台東区長奨励賞受賞作品のほか、台東区長賞受賞作品や法隆寺金堂・敦煌莫高窟の壁画模写作品、台東区立書道博物館所蔵作品などをご紹介しているサイトです。
お問い合わせ
文化振興課連携担当
電話:03-5246-1153
ファクス:03-5246-1515